フリーランスコンサルタントが案件を選ぶときは、単価だけでなく、誰と契約するか、いつ請求するか、いつ入金されるかを案件票と契約書で確認します。エージェント経由の案件では、参画先・エージェント・自分の三者で役割が分かれることもあるため、紹介時点で商流と支払い条件を言葉にしておくと、参画後の認識違いを減らせます。
契約前に確認する6項目
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 契約主体 | 自分が業務委託契約を結ぶ相手、参画先、エージェントの役割を確認する。 |
| 業務範囲 | 役割名だけでなく、成果物、会議体、意思決定への関与、責任範囲を確認する。 |
| 稼働条件 | 開始日、期間、更新の考え方、稼働率、出社・リモート、時間帯を確認する。 |
| 単価と精算 | 月額・時間単価、精算幅、超過・控除、交通費等の扱いを確認する。 |
| 請求と支払い | 請求締日、請求書の提出方法、支払日、金融機関休業日の扱いを確認する。 |
| 終了・変更 | 中途終了、条件変更、再委託、秘密保持、成果物の扱いを契約書で確認する。 |
商流は単価と同じくらい重要
商流は、案件の紹介元と契約相手、参画先との関係を指します。単に「何次請けか」だけで良し悪しを決めるものではありません。契約主体、支払い条件、連絡窓口、再委託の可否が明確かを確認し、自分が締結する契約書と案件票に食い違いがないかを見ます。
支払い条件は日付まで確認する
「月末締め翌月末払い」のような表現だけでは、請求書の提出期限や休業日の扱いが分からないことがあります。契約前に、請求対象期間、提出先、締日、支払日、差戻し時の連絡方法を確認しましょう。入金予定を運転資金の前提にする場合は、初回請求だけ条件が異ならないかも見ます。
フリーランス・事業者間取引適正化等法の対象となる取引では、取引条件は書面または電磁的方法で明示され、報酬額と支払期日も明示事項です。支払期日は原則として役務提供を受けた日から60日以内で、できる限り短い期間内に定めることとされています。個別の契約が法律の対象か、どの条件が適用されるかは契約相手や取引形態で変わるため、疑問があれば専門家や公的な相談窓口に確認してください。
エージェントへ事前に伝えるとよいこと
- 希望する役割と、経験に基づき担える範囲
- 開始可能日、稼働率、出社・リモートの条件
- 希望単価と、単価以外に優先する条件
- 避けたい業界、契約期間、会議時間帯などの制約
- すでに他社経由で紹介・応募中の案件
契約書を受け取った後の確認順
案件票と契約書を並べ、業務内容、単価、稼働、開始日、支払日、秘密保持、終了条件を順番に確認します。修正や質問がある場合は、参画開始後ではなく締結前にエージェントへ共有します。急いでいる案件でも、口頭説明だけに頼らず、合意した条件が記録に残る形にすることが大切です。
まとめ
フリーコンサル案件では、案件内容と同じくらい契約主体、商流、請求締日、支払日が重要です。面談時に希望条件を整理し、案件票と契約書の内容を照合してから参画を決めましょう。
